素晴らしい記事だ。
日経 春秋 転載。
素晴らしい記事だ!
初めの激震の緊張がほどけてきた後に、もっと深い不安が襲ってくるかもしれない。自分の家族や恋人、友達を心配する気持ちが、いつの間にか他者への不信や批判に化けるかもしれない。ここで負けてはいけない。心を強く持とう。
▼ 被害状況が刻々明らかになる。死傷者の数が増え続けている。通じない電話。濁流に消えた町。失ったものは大きい。けれども目に入る光景だけが災害の姿では ない。忍び寄るもう一つの影に気をつけてほしい。困難に立ち向かう勇気。人への思いやり。そんな人間の力にあらがう恐怖心や猜疑心(さいぎしん)など負の 感情だ。
▼ くじけそうになっても忘れてはならないことがある。私たちは、ひとりぼっちではない。福島原発の被害を食い止めようと挑む消防隊員がいる。韓国や米国など 各国からも、応援が続々と到着し始めている。その働くすべての人々に、家族があり友人がいる。強者が弱者を助けるのではない。私たちは、助け合う。
▼ なぜ自分の町が。なぜ自分の家族が。想像を超えた事態にぶつかったとき、頭に浮かぶのは「なぜ」の二文字だろう。被災者の怒りや疑念は当然だが、答えが出 ない「なぜ」もあるのがつらい。災いの中で人の心を強くするのは、一人ひとりが支え合う力だ。国難を乗り切るため、自分に何ができるかを考えたい。







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